TRACコーチ 大西正裕

カテゴリ:ヘッドライン,学ぶ,走る

TRACコーチの大西です。

昨年末にオープンした「新豊洲BrilliaRunningStadium」を拠点とし、ブレードランナー(義足の選手)が所属するXiborgの選手たちと1月、2月と短期合宿を行いました。
義足の選手は何度か目にしたことはあるものの、どんな感覚で、どんな世界を目指し、見ているのかは分からず、この機会を通じて理解を深めることが出来ました。

時間を共にする中で、学生時代に障がい者支援施設への実習で教わった言葉を思い出しました。“障がい”という言葉に抵抗があるという話をした時に、欧米では別の表現の仕方があるよと教えてくれました。

それは「チャレンジャー」という言葉でした。

身体的に、精神的にハンディキャップを持っていても社会に積極的に進出しようとして、バリアフリーを推し進める勇気ある「チャレンジャー」であるという考え方でした。なんだか挑戦することを強要しているような表現だなと思う方もいるかもしれませんが、当時、私は素晴らしい表現、考え方であるなということを鮮明に覚えています。

もし自分が目が見えなかったら?
もし自分が車イスに乗っていたら?

その状況になった時に彼らのように生活ができるのだろうかと思いました。自分ができないことに挑戦し続ける偉大な人間ではないかと。そして、選手たちはその最先端を走り、健常者と障がい者の垣根を越えようとしているように感じました。

 

今回のトレーニングを通じて、よく言われる“障がい”ではなく一つの個性ではないかということが少し実感できました。
“義足”ならではの走り、トレーニングがあるのでは?と思いましたが、それは義足を”障がい”としか捉えていませんでした。選手たちが目指しているのは足が速くなる動きであり、そのためのトレーニングです。(もちろん義足の特性を活かすことを考慮は必要ですが)スピードを生み出すための動きや筋肉に違いはないのではと思えました。遠慮がちであったトレーニングもやれるかもしれないということで、遠慮なしでトレーニングを行うことが出来ました。(選手の皆さんの筋肉痛の具合が気になりますが)

なんだ、“障がい”なんて工夫でなんとかなるじゃん!

自分が思っていた境界線みたいなものがスッと消えたような気がしました。
今回もまた「かけっこ」が私の世界を広げてくれました。

すべての人が走ることを楽しむことができる景色を「新豊洲BrilliaRunningStadium」で創りたいと思います。