TRACコーチ 大西正裕

カテゴリ:ヘッドライン,学ぶ,走る

TRACコーチの大西です。
前回、選手選考についての記事を書きましたが、そのあと直ぐにロンドン世界陸上の代表選手が発表されました(日本選手団はこちら)。
どういった選考になるか予想した男子100mと200mですが、大方予想通りの選考となりました。

※敬称略
100m
サニブラウン・A・ハキーム  多田修平  ケンブリッジ飛鳥

200m
サニブラウン・A・ハキーム  飯塚翔太

リレー
桐生祥秀  藤光謙司(200m参加標準記録を突破すれば個人種目での追加代表可能性あり)

リレーについては2017年ワールドリレーズ上位8カ国、世界ランキング上位8カ国の16カ国に出場権を与えられます。
7月下旬に正式にリレーの出場が確定します。

そうなってくると楽しみになってくるのが、どういったメンバーでリレーの組むかが気になりますね!
日本代表監督になった気分でリレーのオーダーを予想してみたいと思います!!

昨年のリオ五輪で日本・アジア記録で銀メダルを獲得しており否が応でも期待がかかりますが、10秒0台を今シーズンに全員がマークしており選手層の厚さ、充実度は昨年以上かもしれません。

さて、今回のオーダーを組むのにキーポイントとなるのは「3走を誰にするのか?」という点だと考えます。
なぜ3走がポイントかと言うと、コーナーでのバトンパスの受け渡しがあることや加速に乗った状態でコーナーを走るテクニックが必要となるためです。

3走候補を考えた時に、まず候補に上がるのは桐生選手でしょう。リオ五輪での快走は記憶に新しく、今大会はリレーに専念できるため持ち味の爆発力が期待できます。安定感、経験という意味では、藤光選手は文句なしです。シーズン序盤は仕上がりが遅れてたものの、日本選手権にはしっかり合わせてきました。ベテランならではの調整力に期待ができます。
あまり馴染みがありませんが、奇策としていくなら飯塚選手、ケンブリッジ選手でしょう。リオ五輪では、直線を任された二人ですが、3走の適性はどうでしょうか?
飯塚選手は身体が大きいですが、コーナー走も上手い選手でありますし、100m10秒08の自己ベストを記録しています。また、ケンブリッジ選手もU20日本記録を持っていますが、その際は3走を務めています。元々200mも得意な選手ですので、3走も適性があるかと言えます。

サニブラウン選手、多田選手をどこを任させるかによって、3走も変わってくるのではないのかなと思います。
サニブラウン選手は2015年も世界陸上の代表となりましたが、リレーはバトンパスに不安があるとのことで控えに回りました。当時は、高校生でありサニブラウン選手と同等にバトンパスを行える選手がおらず、高いスピードでのバトンパスに不安がありました。しかし、今年は海外に拠点を置き、トレーニングがてら9秒台の選手達とリレーに出場しており不安であったバトンパスの経験も積んでいるのではないでしょうか。多田選手は、ロケットスタートがあるので山縣選手の代役を務めるのに適任でしょうか。100mのレースが多く、コーナー走がどういった走りを見せるか未知数ではありますが、今季絶好調の多田選手をどう起用するか注目です!

さて、ここからは独断と偏見で、監督になったら…でオーダーを考えたいと思います。

A案〜C案は現実的にありえそうかなというオーダーです。A案とB案では後半の爆発力があるサニブラウン選手、ケンブリッジ選手を直線区間に据えています。代表でのバトンバスが初ということと個人2種目があることを踏まえ、サニブラウン選手を4走に据え、バトン練習ももらうだけで済むように考慮しました。3走を桐生選手、藤光選手としてみましたが当日のコンディション、相性を見ての判断になるでしょうか。C案では、リオ五輪で要の2−3走のパスを行った飯塚選手、桐生選手を置くオーダーとしてみました。
組み合わせはあるかと思いますが、多田選手を1走に、サニブラウン選手をアンカーに置くという点では変わりません。

最後に、大西案としてまるっきりオーダーを変えてみました。日本選手権を始めこれまでのレースを見てのオーダーです。
1走を多田選手ではなく、サニブラウン選手に、2走を200mが得意な飯塚選手に、3走を後半差し込めるケンブリッジ選手に、4走を多田選手にしました。一番のポイントはバトンの速度を落とさないオーダーで組みました。ロケットスタートの多田選手ですが、スタートが得意であるのはもちろんですが、やや後半の減速が気になります。バトンパスを行う地点は90〜120m地点になるため、バトンパスの時に減速してしまう可能性があります。そこで、スタートが大きく改善されたサニブラウン選手を1走に置き、パスの速度を落とさずに2走につなぐことを狙いにしました。2走、3走も同様の理由から、パスを行うときに失速率が少ない選手を置きたいということで飯塚選手、ケンブリッジ選手としました。
そして、アンカーには多田選手です。今季70〜80m付近までは世界のトップレベルの選手をリードできているため、減速が大きくなる前にゴールしてしまえ!という作戦です。そのためには、3走の選手が減速率が低く差し込めるタイプの選手が適任となります。

一陸上のマニアの意見ですが、過去の走りや選手のタイプを見ながら予想するのも陸上の楽しさです!
ぜひ皆さんのご意見もお聞かせください!