TRACコーチ 大西正裕

カテゴリ:ヘッドライン

TRACの大西です。

8/31に提出した夏休みの宿題でしたが、「結果どれなんだよ!!」という指摘を受け、再提出の記事を書くことになりました!
ちょっとマニアック過ぎたことを反省し、検証実験から感じたことをまとめたいと思います。

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No.1:検証用シューズの特徴
No.2:検証実験〜全天候型トラック編〜
No.3:検証実験〜土トラック・直線編〜
No.4:検証実験〜土トラック・コーナー編〜
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<ヒモシューズ?テープシューズ?>
スクールの子供たちの足元を見てみると、テープシューズが多いです。学年によってもその割合は異なりますが、それでもヒモシューズよりも多い印象です。
テープのシューズを選択する理由の多くは「履きやすいから」という理由でしょう。テープは簡単に脱ぎはぎ出来、また履き口のテープの締め付け感を子供でも調整しやすい特徴があります。しかし、検証実験時にテープシューズでは「脱げそうになる」というフィット感に対する感想もありました。走りを見ていても、高学年くらいのスピード(8秒前半)になるとテープのみでは心許ないかなという印象です。
校庭のトラックが急な場合やスピードが速い場合には、フィット感の高いヒモシューズをお勧めします。ヒモシューズではヒモを結ぶ難しさはあるものの、自分の足の形状に合わせてフィット感を調整できるのはメリットです。また、個人的な感想ではありますが、丸ヒモよりも平ヒモの方がフィット感が高く解けにくいです。シューズの紐は300円程度で購入することが出来ますので、もしフィット感を高めたいという場合にはカスタマイズするのも良いでしょう。

 

<アッパーの素材は硬い?柔らかい?>
シューズ内での足の遊びをなくすために有効な素材としてエナメル素材の硬いシューズが有効という仮説のもと検証しましたが、結果は硬い素材はあまり有効ではありませんでした。実験では新品のシューズで行なったこともあり、硬い素材が「痛い」という感想でした。(慣らす時間があればこの結果とは異なったかもしれません。)
アッパーについては、検証実験でもメッシュ素材ものが方が足馴染みしやすく、軽量でした。また、軽量であるほどピッチが高い傾向にあり、バタバタと走ってしまうお子さんには効果があるかもしれません。最近ではアッパーのメッシュ素材でも伸縮性のある素材もでていますが、コーナーを走るときにソールとアッパーのズレが起きる可能性があるのでお勧めはあまり伸び縮みしないメッシュ素材のアッパーが良いでしょう。

 

<ソールの形状は??>
シューズ選びの醍醐味とも言えるソール選びです。3つの項目からシューズの選び方をお伝えします。
①ソールの高さ
実証実験の際には触れることができなかったですが、「踵部分の高さ」も走りやすさに関係がありそうです。子供の走りの特徴の一つに「踵接地」があります。踵から地面に足をつくと腰がくの字に折れやすくなり、力を緩衝してしまい接地した時に地面からの反発をもらうことができません。踵が高いソールであるとその傾向が助長される印象です。オススメとしては、ソールが高くないフラットなシューズがオススメです。

 

②ソールの形状
最近の子供用シューズでは陸上のスパイクと同じ様な効果を狙ったゴム状の突起がついています。検証実験でも、コーナーを走るときにゴム状の突起が効果を発揮していました。特に、土のコーナーでは効果は高いようなので、土のグラウンド、コーナーが急な場所での運動会では抑えておきたい性能です。

 

③「シャンク」「ヒールカウンター」
シューズの土踏まずのあたりにあるプラスチック状ものが「シャンク」です。つま先と踵をつなぐ”背骨”であり、シューズのねじれを抑制しスムーズな蹴り出しをサポートしてくれます。検証実験では、シャンク有無がタイムに影響するところまでは検証しきれませんでしたが、走りから考えるとあった方が良いと思います。人間の下腿(膝から下)は脛骨と腓骨の2つの骨で構成されており、足首が内側に入りやすくなっています。そのため、接地する際には小指側から接地し、親指の付け根から地面を蹴り出して行きます。その際に、シューズにはねじれが起きます。それを抑制し蹴り出しまでをサポートすることは素晴らしい機能だと思います。
「ヒールカウンター」はシューズの踵にある硬い部分です。これがあると地面を蹴りだす時に、踵の位置が安定しやすくなり大きな力を地面に伝えやすくなります。速く走るためには不可欠な性能だと思います。たまに見かける「踵を踏む」行為は、このヒールカウンターを変形させシューズの機能を低下させる行為ですので絶対に辞めましょう。また、シューズを履く時に踵を潰して履く履き方も辞めた方がいいです。シューズが履きづらいのであれば、面倒でもヒモを一旦緩めてから履きましょう。

 

 

【まとめ】
自分の足に合う一足を選ぶためのチェックポイント5つ!

・(できれば)ヒモシューズで平ヒモ
・アッパーはメッシュ素材(伸縮性のないもの)
・ソールはフラットもしくはそれに近いもの
・土&コーナーが急な場合は、ゴム状の突起(スパイク)が付いているもの
・「シャンク」&「ヒールカウンター」があるもの

検証実験に使ったシューズの性能を当てはめてみると図のような結果となりました。

どの条件でもトップタイムであったのはNIKEのシューズであり、運動会最速シューズ選びのチェックポイントとしても有効だと思います。
どのメーカーでもチェックポイントにあうシューズはでていますので、お気に入りの最速シューズを選んでください!!
(夏休みの宿題の再提出がこれで合格となりますように!)