TRACコーチ 大西正裕

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TRACコーチの大西です!
前回から始まった「大人の足は速くなるか⁉︎」の検証実験である #nukariyaproject のNo.2となります。

さて、先週よりトレーニングは始まっていますが、肝心のスタート時の測定ができておりませんでしたので、昨日のトレーニング前に行いました。
被験者には十分なウォーミングアップを行なった後に、50m走を最大努力にて疾走してもらい、疾走タイム、総歩数、平均ピッチ、平均ストライド、ストライド比(身長に対するストライドの割合)を測定しました。

その結果は・・・下の図になります。

結果を見た際に驚きは、ピッチが思ってた以上に低い数値でした。平均ピッチとはいえ、スクールに通う子供でも4.0Hzを下回ることはあまりありません。それ以上に低いピッチでした。疾走中の写真⑤〜⑦を見るとこの低いピッチの原因が動作に現れています。⑤から足を振り出し、⑥〜⑦にかけて踵から地面に着く(接地)ような動作となり、接地時間が長くなってしまっています。また、その際に、膝が大きく曲がり腰が落ち、地面に加える力も緩衝してしまっています。
⑤と⑧の頭の位置を比べると⑧の方が低くなっていることがわかります。被験者に前回ジャンプトレーニングを実施したところ、短時間で地面に力を伝えて飛ぶという動作が非常に苦手であり、その影響がこうして走りにも見られたと言えます。

続いて、ストライドに着目したいと思います。ストライドは地面に力を加える大きさとその力の向きによって決定します。ストライドを出せる走りというのは、言い換えると正しく地面に力を伝えることができる走りとも言えます。そこで、力を正しく伝えることができているかの指標として身長に対するストライドの割合を求め「ストライド比」として評価しています。被験者は身長よりもストライドが小さく、力を正しく地面に伝えられていないと言えます。前述のピッチでも出てきたように、膝関節が曲がり地面への力を緩衝する動作があります。さらに、被験者は大きなストライドを得ようとするために、膝下を大きく振り出して少しでも足を前で接地しようとしています。足先で引っ掻くような動きとなり、常に腰がくの字に曲がったような走りとなります。走動作はサイクル運動なので、一度この走りになってしまうと、次の一歩も同じような足運びとなり、接地した足と腰の距離が離れてブレーキ要素の大きい走りになります。
ストライドは正しく力を伝えた結果ストライドが大きくなるのが理想ですが、その感覚をどのように養っていくがトレーニングのポイントとなります。

<結果のまとめ>
①ピッチが著しく低い→短時間で力を発揮するトレーニング。 Ex.BoxJump・縄跳びetc
②ストライドを出すための引っ掻く動作→スプリントドリルで真下に接地する感覚を養う。 Ex.ハイニーWalk etc
③体幹部の強化→高速で動かせないのはその根元にある筋力が弱い可能性がある。 Ex.メディシンボール補強 etc

昨日は、体の真下に接地することで地面からの反発が返ってくること感じられるようドリルを行いました。

上記の改善すべくトレーニングを行なっていきたいと思います。被験者の50m走の自己記録は7秒8だそうなので、「自分史上最速」を目標に頑張りたいと思います。

トレーニング経過について随時SNSで発信していきますので、FB/twitter/instagram で「#nukariyaproject」でチェックして頂ければと思います!
トレーニングは毎週火曜の#NightRunで行いますので、そちらもぜひご参加ください!