アジア大会100mレース分析

2018年08月27日 | TRACスタッフ

TRACコーチの山田です。

 

今、インドネシアのジャカルタで8月25日から30日まで6日間アジア競技大会の陸上競技が行われています。

昨日100mの決勝が行われました。男子100mには、日本選手団の主将を務める山縣亮太選手とケンブリッジ飛鳥選手が出場しました。

 

やはり蘇炳添(Su bingtian)選手が強かったです。今大会の競技場はオールウェザー柔らかく、タイムが出にくいかもしれないという中で、9秒92というタイムは別次元でした。山縣選手も自己ベストで3位ととても素晴らしい結果でした。リザルトでは10秒00ですが、9秒997秒とPBでした。(陸上競技は100分の1秒まで表記、同着の場合のみ1000分の1秒単位でみて着差があるか判断します。2位のオグノデ選手は9秒996だったため、同着ではなく着差ありの3位でした。ちなみに公認で9秒99を出すには9秒990が必要です。)山縣選手の持ち味である勝負強さをとても感じることができました。

 

各選手のレースをピッチとストライドの変化から分析していきたいと思います。

 

 

蘇炳添選手はラウンドが上がるごとにピッチが増えています。レースを見ても予選、準決勝と余裕があるレースを展開しておりました。そのため決勝でもう1ギア上げた走りは、他を寄せ付けず圧巻でした。

それに代わって、オグノデ選手と山縣選手はストライドが伸びています。レース毎のピッチも変わらず、データからも安定した走りをしていることが分かります。

ケンブリッジ選手は、ベストの10秒09を出した時に比べて、ピッチとストライドが落ちていました。予選、準決勝とレースをみて、本調子ではなく自分の思うようなレースができていない印象を感じました。

この分析では、0~100mの平均値をだした数値で判断しているので、各局面のスピードの変化がどうようになっているのかは興味深いところです。

 

話は変わりますが、男子400mで同期であるウォルシュ・ジュリアン選手が45秒89で5位に入賞しました。高校からの付き合いであるジュリアンが活躍しているのを目にしてとても嬉しいです。

今後も、前回大会優勝の男子マイルリレーをはじめ、2020東京オリンピックから採用される男女混合マイルリレー、日本の十八番である4×100mRと注目すべき種目が多数あります。

個人的には、100mの持ちタイムが過去最高のメンバーが揃う4×100mRが更に記録を更新してくるのではないかと予測しています。みなさんもぜひアジア大会をご覧ください。