全日本実業団〜山縣選手100mレース分析〜

2018年09月25日 | TRACスタッフ

TRACコーチの山田です。

  9月21日(金)~9月23日(日)の3日間、全日本実業団対抗陸上競技選手権大会が大阪ヤンマースタジアム長居で行われました。注目はやはり先日行われたアジア競技大会で、10”00をマークし3位に入賞した山縣亮太選手です。

1位から3位までの各選手のレースをピッチとストライドの変化から分析していきたいと思います。

 

 

全日本実業団上位選手レース分析

 

 

 

 山縣亮太選手が際立つレースとなりました。今シーズン3度目の10秒0台をマークし、至近2レースで9秒台まで僅かと迫りました。8月末に今シーズンの最重要大会であるアジア大会を終えたばかりにもかかわらず、疲れを感じさせない走りで他を圧倒しました。

レースでは予選・準決勝と比較的余裕のあるなかでのレース運びとなり、予選・準決勝ではアジア大会(下図参照)よりもやや広めのストライドで走っています。この要因の一つに、サーフェイスの影響が考えられます。(この点については、別途解説します。)国際大会と国内大会のレベルの高さはあれど、どの大会でも自分の走りを貫くことができる山縣選手の強さを印象づける内容でした。陸上の神様のいたづらでしょうか。山縣選手のレース時には、なかなかの良い追い風が吹いてくれていません。風さえ吹いてくれればと思うところもありますが、安定して10秒0台を出しているので9秒台が出るのは時間の問題でしょう。

 

アジア大会レース分析 

 桐生祥秀選手も、予選・準決勝とラウンドを積んでいくにつれて、ストライドが縮まっています。いつもは2次加速で先頭に立つ印象がありますが、今回は山縣選手、川上選手に序盤に前に出られて、後半の40m等速区間、失速区間で追いつき抜かしていました。最大疾走速度に到達し距離がどこだったのかは気になるところです。

 この分析では、0~100mの平均値をだした数値で判断しているので、ラウンド別の各局面のピッチ・ストライドの変化や疾走速度の変化、また主観的努力度の変化がどのようになっているのかが興味深いところです。