2019日本選手権

2019年06月28日 | TRACコーチ 大西正裕

TRACの大西です。
昨日より福岡で日本選手権が開催されています。男子100mを中心に、男子走高飛、110mHなど今期日本記録もしくはタイ記録に迫る種目が複数種目あります。
なかでも、注目は男子100mです。個人的な決勝に向けたレポートをしたいと思います。

今期はすでにサニブラウン選手が9.97で走り、桐生選手が10.01のセカンドベストタイで走っており、実力通り決勝へ進みました。
山縣選手は気胸により欠場となりましたが、山縣選手の後輩である小池選手が海外転戦の経験を活かした「強さ」を見せつけるレースを見せてくれました。
また、春先今ひとつ噛み合わなかったケンブリッジ選手、多田選手もここに来てしっかり調子を上げてきており、決勝レースの面白さに拍車をかけます。

決勝のレーンは、以下となります。

坂井選手(関西大)・・・今期10秒12をマーク。学生で唯一の決勝進出。
川上選手(大阪ガス)・・・室内60mでの日本記録樹立。スタートから爆発的な加速力が持ち味。
サニブラウン選手(フロリダ大)・・・現日本記録保持者。2017年ぶりの優勝を目指す。
桐生選手(日本生命)・・・日本人初の9秒台。今期は春先から好調で10秒10以内で4度のレース。今期安定感と強さがある。
小池選手(住友電工)・・・海外での転戦を経て、日本選手権へ。今期は10秒0台を2度記録。桐生選手と高校時代からのライバル。
ケンブリッジ選手(NIKE)・・・今期は春先は苦戦したが、昨日の準決勝では持ち味の後半の伸びが見られた。どこまで追い上げられるか。
多田選手(住友電工)・・・5月のSEIKOGPでは10秒12と快走し、復調気味。中盤で頭一つ抜けていれば優勝戦線に。
飯塚選手(ミズノ)・・・200mを得意とする飯塚選手が100mに参戦し、決勝へ。今期は10秒19で走っており、中央の選手が競って固くなれば大外から差し切れるかも。

と、書きたいことや個人のエピソードを書き連ねてしまうと、だらだらとなってしまうのでこれくらいにしておきます。
準決勝までのレースを見て、大本命はサニブラウン選手です。準決勝でも自分の加速感を確認するかのような走りで、中盤以降は慣性だけで走っている印象を受けます。
大きなストライドで中盤から抜け出して来られるのは、隣で走る選手はリズムを崩されてしまい走りづらいでしょう。

隣の選手という意味では、桐生選手は自分のリズムで走れるかが優勝への鍵になると思います。
準決勝では小池選手と同走となりました。序盤は桐生選手リードでレースを進めるものの小池選手が中盤から徐々に抜け出し、先着しました。どういう狙いで準決勝に臨んでいたかにもよりますが、桐生選手が思ってたよりも序盤で小池選手からリードを奪うことができず、リズムが崩れたように見えました。ここまで今期日本人負けなしで来た桐生選手であり、「強さ」を感じています。準決勝ー決勝と1日でやってしまうと悪いイメージを払拭しづらいですが、今回は準決勝ー決勝が空きます。勢いではなく、仕切りなす時間がありますので決勝の桐生選手の集中力に注目です。

大西的には小池選手の初優勝があるのではないかと密かに予想しています。
日本選手権前のヨーロッパ転戦では記録こそコンディションが悪く出ていませんが、世界のファイナリストクラスのメンバーと戦って来ており内容もいいように思っています。
何より高校時代からのライバルである桐生選手に準決勝で先着でき自信を深めているのではないかな?と思います。後半まで落ちない高速ピッチを武器に、上記の二人を追い込んでくるのではなかろうか?と期待しています。

準決勝のレースを見ると上記の3人が優勝戦線かな?という見解ですが、ケンブリッジ選手の後半の伸び、多田選手の加速感などそれぞれの持ち味を見ればみるほど、一つのミスが順位に大きく影響してきそうです。

決勝は今夜20:30〜。白熱した日本一最速決定戦をご覧ください!