ドーハ世界陸上〜日本代表リレーの見所〜

2019年10月02日 | TRACコーチ 大西正裕

TRACの大西です。

 

9月末より開幕してる世界陸上が連日熱戦が繰り広げられており、毎日寝不足です。
競歩で金メダルを獲得した鈴木雄介選手は、大学の同期であり嬉しいニュースでした。

 

また、過去最強の布陣である男子スプリントもあと一歩のところで敗退。
高い準決勝の壁を破ることができませんでした。来年の東京ではファイナルに日本人選手が立つことを心から期待したいと思います。

 

日本男子短距離のお家芸でもある400mリレーが金曜日より始まります。
東京オリンピックに向けてまずは世界陸上での活躍が期待されます。今日は、大西的400mリレーの見所をお伝えしたいと思います。
今回の見所は大きく2つです。

 

①世界大会初の100m9秒台選手によるリレー(しかも3人)

 

②世界大会最速のメンバー

 

<日本初の100m9秒台選手によるリレー>
これまで実現してそうでしてなかったのが、この9秒台選手によるリレーです。2017年に桐生選手が9秒台を記録し、2019年の今年サニブラウン選手、小池選手が9秒台に自己記録を乗せてきました。昨年までは1名だった9秒台が一気に3名に。7月のロンドンの大会では9秒台選手によるリレー(小池選手ー桐生選手)のリレーが実現し、37秒78という日本歴代3位の好記録をマークしました。そこに、現日本記録保持者のサニブラウン選手を加え9秒台3選手が揃います。
数年前までは考えられなかった豪華布陣です。

 

<世界大会最速のメンバー>
16年リオ五輪、17年ロンドン世界陸上と世界大会で立て続けにメダルを獲得し、表彰台の常連になりつつある日本。

今回はどんな布陣で金メダル獲得に向けた作戦を立ているのでしょうか?大会前には土江短距離コーチが公言していたオーダーは【小池ー白石ー桐生ーサニブラウン】でした。仮に彼らが走ったとするとどんなタイムが出るのか予想してみました。下の表をご覧ください。

 

 

数字遊びにはなってしまいますが、解説をしたいと思います。
16年〜19年までのビッグゲームを5試合選び、その際に走った選手の100mのベストタイム(PB)の合計と実際にレースを走ったタイムを引いています。(そのシーズンのベストタイム(SB)の合計も同様に引いています。)
この引き算したタイムを「利得タイム」と呼び、バトンパスの巧さを示す指標となっています。この利得タイムが大きければ大きいほどバトンパスが巧いということになります。
短距離コーチの土江コーチが大会前に公言していたオーダーのPBの合計は40秒12、SB合計40秒15となり、SEIKO GPを除く世界大会では最速となります。
この4人の合計に至近5大会の利得タイムの平均タイムを当てはめてみると【37秒73〜79】となり、メダル圏内のタイムとなります。
しかし、このメンバーにこのタイムではもの足りないと思ってしまうのは私だけではないでしょう。ここに至近5大会で最もよかったリオ五輪での利得タイム2秒78を当てはめてみると【37秒34】となり金メダルを狙えるタイムとなります!!北京世界陸上の優勝タイムは37秒36、リオ五輪の優勝タイム37秒27、ロンドン世界陸上の優勝タイムは37秒47です。もし日本のお家芸であるバトンパスが発揮されれば、世界一も夢ではありません!!
個人的にはサニブラウン選手の初の日本代表リレーでどんな走りが見られるか、今から楽しみです!